※本プレスリリースは、1月7日に米国本社にて発表したプレスリリースの抄訳版です。必ずしも日本の状況を反映したものではないことをご了承ください。本資料の正式言語は英語であり、その内容及び解釈については英語が優先します。本資料(英文)については、こちらをご参照ください。
現在、ライブリバント®及びラゼルチニブは日本国内において、EGFR遺伝子エクソン19欠失変異、 L858R置換変異を有する局所進行性及び転移性非小細胞肺癌に対して未承認です。
ライブリバント®(アミバンタマブ)とAZCLUZE™(ラゼルチニブ)の併用療法、全生存期間において、オシメルチニブと比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示す
全生存期間(中央値)の改善は1年を超える見込み
ニュージャージー州ラリタン(現地時間2025年1月7日) – ジョンソン・エンド・ジョンソンは本日、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子エクソン19欠失変異(ex19del)又はL858R置換変異を有する局所進行性又は転移性非小細胞肺癌(NSCLC)の患者さんのための一次治療としてライブリバント®(一般名:アミバンタマブ)とLAZCLUZE™(一般名:ラゼルチニブ)の併用療法を検討した第III相MARIPOSA試験で得られた、がん治療における最も標準的な評価項目である全生存期間(OS)に関する好ましいトップラインの結果を発表しました。化学療法を用いない本併用療法は、事前に定められた最終的な副次評価項目であるOSを達成し、現在の標準治療であるオシメルチニブと比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示しました。OS(中央値)の改善は1年を超える見込みです。
がんの進行が治療によって抑えられている期間を評価する無増悪生存期間(PFS)とは異なり、OSは、治療開始時点からの延命効果に対する影響を、患者さんが理解するのに役立ちます。OSの延長は、最も意義のある治療効果の指標です。
Georgetown University School of Medicineの准教授であり、ジョージタウンのLombardi Comprehensive Cancer CenterのDevelopmental Therapeuticsのディレクター兼長であるStephen Liu, M.D.*は次のように述べています。「これらの2剤の併用療法では、これまでにPFSの改善が認められていましたが、それが治療経過全体への影響を示しているとは限りません。OSの評価によって、一次治療のレジメンの有効性をより明確に示すことができます。臨床試験のデータをもってこのようなOSの延長が見られたことには大きな説得力があり、ライブリバント®とLAZCLUZEによる一次治療が患者さんの転帰を向上させることを改めて示しています」
International Cancer Advocacy Networkの理事長であるMarcia Horn**は次のように述べています。「臨床試験におけるマイルストーンの達成、そして新薬及び新規のレジメンが承認されるたびに、EGFR遺伝子変異をもつ患者さんとその家族に希望がもたらされます。MARIPOSA試験で得られた今回のトップラインのデータは、EGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者さんに対する延命の可能性に新たな光を当て、患者さんとがん専門医にとって重要な選択肢が1つ加わることを意味します」
Johnson & Johnson Innovative MedicineのOncologyのGlobal Therapeutic Area HeadであるYusri Elsayed, M.D., M.H.Sc., Ph.D.は次のように述べています。「今回の新しいデータは、化学療法を用いない本レジメンがNSCLC患者さんに与え得る臨床的に意義のある効果を確かなものにし、OSにおいては現在の標準治療に対する優越性を初めて示しました。EGFR遺伝子変異肺がんに関しては、生存期間が5年を超える患者さんが20%にも満たないことから、依然として大きなアンメットニーズが存在します。今回のMARIPOSA試験の結果は、ライブリバント®とLAZCLUZEの併用療法がOSを現在の標準治療よりも1年以上延長させることで、この深刻な疾患との闘いにおいて患者さんにより多くの時間と希望を与えることとなることを願っています」
OSに関する最終解析の結果は、これまでに報告されている中間解析のデータ及び良好なPFS結果に基づいています。1,074人の患者さんが登録されたMARIPOSA試験は、EGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者さんの一次治療としてのライブリバント®とLAZCLUZE™の併用療法をオシメルチニブと比較した無作為化第III相試験です。本試験の主要評価項目は、盲検下独立中央評価(BICR)により評価したPFS(RECIST v1.1ガイドライン***に基づく)でした。副次評価項目には、OS、全奏効率(ORR)、病勢進行までの期間(DOR)、最初のランダム化から後続治療後の病勢進行又は死亡までの期間(PFS2)、頭蓋内PFSが含まれました。
ライブリバント®とLAZCLUZE™の併用療法の安全性プロファイルは、それぞれのプロファイルと概ね一貫していました。有害事象の発生率は、他のライブリバント®レジメンと一貫するものでした。この併用療法では静脈血栓塞栓イベントが認められましたが、その後の複数の試験で、ライブリバント®とLAZCLUZE™の併用療法の開始後4ヵ月間にわたって経口抗凝固薬を予防的に投与することで血栓症のリスクが有意に低下することが明らかになりました。
これらのデータが患者さんのケアにもたらすインパクトを考え、今回のOSに関する結果を今後開催される主要学会で発表し、各国の規制当局と共有する予定です。ライブリバント®とLAZCLUZE™の併用療法は、MARIPOSA試験の結果に基づき、EGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者さんの一次治療として米国及び欧州において承認されています。
ライブリバント®について
ライブリバント®(アミバンタマブ)は、免疫細胞を介した作用によりEGFR遺伝子及びMET遺伝子を標的とする完全ヒト型二重特異性抗体であり、米国食品医薬品局(FDA)が承認した検査によりEGFR遺伝子エクソン20挿入変異が検出された局所進行性又は転移性NSCLC成人患者さんにおいて、プラチナ製剤による化学療法の実施中又は実施後に病勢が進行した場合の治療のための単独療法として、米国、欧州のほか、その他の複数の国や地域において承認を取得しています1。
ライブリバント®は、FDAが承認した検査によりEGFR遺伝子エクソン20挿入変異が検出された局所進行性又は転移性NSCLC成人患者さんの一次治療として、化学療法(カルボプラチン及びペメトレキセドナトリウム)との併用について、米国、欧州のほか、その他の複数の国や地域において承認を取得しています。
ライブリバント®は、FDAが承認した検査によりEGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はL858R置換変異が検出された局所進行性又は転移性NSCLC成人患者さんの一次治療として、LAZCLUZE™(ラゼルチニブ)との併用について、米国や欧州で承認を取得しています。
ライブリバント®は、EGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はL858R置換変異を有する局所進行性又は転移性NSCLC成人患者さんにおいて、EGFR TKIによる治療の実施中又は実施後に病勢が進行した場合の治療として、化学療法(カルボプラチン及びペメトレキセドナトリウム)との併用について、米国、欧州のほか、その他の複数の国や地域において承認を取得しています。
National Comprehensive Cancer Network®(NCCN®)のNSCLCに対するClinical Practice Guidelines in Oncology(NCCN Guidelines®)§は、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異の検出方法として、ポリメラーゼ連鎖反応法を用いた方法よりも、次世代シーケンシングを用いた方法を推奨しています。NCCN Guidelinesには以下が含まれています。
- EGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はエクソン21 L858R変異を有する局所進行性又は転移性NSCLC患者さんに対する一次治療のためのCategory 1の推奨治療として、アミバンタマブ(ライブリバント®)とラゼルチニブ(LAZCLUZE™)の併用療法2†‡
- EGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はエクソン21 L858R変異を有する局所進行性又は転移性NSCLC患者さんにおいてオシメルチニブによる治療後に病勢が進行した場合のCategory 1の推奨治療として、アミバンタマブ(ライブリバント®)と化学療法との併用療法2†‡
- 治療歴がなく、新たに診断された、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の進行又は転移性NSCLC患者さんに対する一次治療のためのCategory 1の推奨治療として、アミバンタマブ(ライブリバント®)と化学療法との併用療法2†‡
- EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性のNSCLC患者さんにおける、免疫療法の使用有無を問わずプラチナ製剤による化学療法の実施中又は実施後に病勢が進行した場合のCategory 2Aの推奨治療として、アミバンタマブ(ライブリバント®)2†‡
詳しい情報はhttps://www.RYBREVANT.comをご覧ください。
ラゼルチニブについて
ラゼルチニブは、変異がない野生型のEGFRは標的とせず、T790M変異と活性化EGFR変異の両方を標的とする、経口第3世代のEGFR TKIです。第III相LASER301試験におけるラゼルチニブ単剤療法の有効性及び安全性の解析結果は、2023年に The Journal of Clinical Oncology で発表されました。2018年、ヤンセン・バイオテック社はYuhan Corporationと、ラゼルチニブの開発に関するライセンス契約及び業務提携契約を締結しました。
NSCLCについて
世界的に見て肺がんは最もよく知られているがんの1つであり、すべての肺がんのうちNSCLCは80〜85%を占めます3,4。NSCLCの主なサブタイプには、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんがあります。NSCLCにおける最も一般的なドライバー遺伝子変異は、細胞の増殖や分裂をコントロールする受容体型チロシンキナーゼであるEGFR遺伝子の変異です。組織学的サブタイプが腺がんであるNSCLCの場合、欧米人患者さんの10〜15%、アジア人患者さんの40〜50%にEGFR遺伝子変異が認められます5,6,7,8,9,10。EGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はEGFR遺伝子 L858R変異は、EGFR遺伝子変異の中で最も一般的な変異です11。EGFR遺伝子変異を有する進行性NSCLC患者さんでEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の治療歴のある患者さんの5年生存率は20%未満です12,13。EGFR遺伝子エクソン20挿入変異は、3番目に多いEGFR遺伝子を活性化する変異です14。実臨床におけるEGFR遺伝子エクソン20挿入変異を有する患者さんの5年生存率は8%であり、EGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はEGFR遺伝子 L858R置換変異を有する患者さんの19%と比べ低い値となっています15。
用語の説明:
* Dr. Liuは、ジョンソン・エンド・ジョンソンのコンサルタントを務めています。Dr. Liuは、メディア関連の活動に関する報酬は受け取っていません。
** Marcia Hornは、メディア関連の活動に関する報酬は受け取っていません。
*** RECIST(バージョン1.1)とは、Response Evaluation Criteria in Solid Tumorsの略で、固形腫瘍の治療効果を測定する標準的な方法で、腫瘍が縮小するか、変わらないか、大きくなるかに基づいています。
† 他の治療法も含めた詳しい推奨事項については、NCCNガイドラインをご参照ください。
‡ NSCLCに関するNCCNガイドラインは、検査すべき特定の個々のバイオマーカーに関する推奨を提供し、検査技術を推奨しているが、特定の市販バイオマーカーアッセイまたは市販検査施設を推奨していない。
Johnson & Johnson について
Johnson & Johnsonは、健康こそすべてだと考えています。ヘルスケアイノベーションにおける私たちの強みが、複雑な病を予防、治療、治癒し、治療をよりスマート化した、低侵襲なものに進化させ、一人ひとりの患者さんに合ったソリューションを提供することができる世界を築く力になります。Innovative MedicineとMedTechにおける専門性を生かし、将来の飛躍的な進化に向けてヘルスケアソリューションの幅広い領域でイノベーションを推し進め、人々の健康に大きなインパクトを与えていきます。
日本におけるJohnson & Johnson Innovative Medicine について
Johnson & Johnson Innovative Medicine は、米J&Jグループにおける医療用医薬品事業の名称です。日本では、1978年の設立以来、これまでヤンセンファーマ株式会社として、患者さんの治療に貢献する多くの医薬品をお届けしてきました。私たちは、アンメットニーズに基づく開発戦略のもと、注力疾患領域―がん、免疫疾患、精神・神経疾患、心・肺疾患、および眼疾患領域における学術および情報提供活動を強化しながら、私たちの薬剤を必要とする全ての患者さんが適切なタイミングでベストな治療を選択するための活動を続けています。私たちは、今後も医療の未来を切り拓き、日本の患者さんに革新的な医薬品をお届けしていきます。
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【本件に関するお問合せ先】
Johnson & Johnson Innovative Medicine
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