化学療法との併用療法でEGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌治療薬「ライブリバント®点滴静注350mg」(アミバンタマブ[遺伝子組換え])発売のお知らせ
EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者さんに対する日本初の分子標的治療薬
Johnson & Johnsonが日本において肺がん領域に初参入し、死亡率の最も高いがんの1つに対して治療選択肢の開発を加速
Johnson & Johnson(法人名:ヤンセンファーマ株式会社、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:關口修平、以下「J&J」)は本日、
「ライブリバント®点滴静注350mg」(一般名:アミバンタマブ[遺伝子組換え]、以下「ライブリバント®」)を発売したことをお知らせします。
ライブリバント®は、本年9月24日に化学療法(カルボプラチン及びペメトレキセドナトリウム)との併用療法について、「EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌(Non-small cell lung cancer: NSCLC)」を効能又は効果として製造販売承認を取得し、11月20日に薬価収載されました。本剤は、日本においてEGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発のNSCLCを適応とした初めての治療薬です。また、日本肺癌学会による肺癌診療ガイドライン2024では、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の一次治療に対して、ライブリバント®と化学療法の併用療法は強く推奨されています1。
肺がんは、最もよく知られているがんの1つであり、日本においては年間罹患数が約12万人と全癌腫の中で4番目に多く、死亡率の最も高いがんの1つです2。NSCLCにおける最も一般的なドライバー遺伝子変異は、細胞の増殖や分裂をコントロールする受容体型チロシンキナーゼであるEGFR遺伝子の変異3で、その中でエクソン20挿入変異は3番目に多いことが知られています4。実臨床におけるEGFR遺伝子エクソン20挿入変異を有する患者さんの5年生存率は8%であり、アンメット・メディカル・ニーズの高い領域です5。
国際共同第III相PAPILLON試験(NCT04538664)の結果6に基づき承認されたライブリバント®は、化学療法歴のないEGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発のNSCLC患者さんを対象に化学療法群と比較し、ライブリバント®と化学療法併用群の方が病勢悪化又は死亡率のリスクについて61%の減少が示されました7。
J&J Innovative Medicine Japanの代表取締役社長である關口修平は次のように述べています。「この度、ライブリバント®の発売により、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発のNSCLCを効能又は効果とする初めての分子標的治療薬をお届けできることを光栄に思います。今後も、イノベーションを通じた肺がんポートフォリオの開発に注力し、患者さんのアンメット・メディカル・ニーズに応え、貢献できるよう努めて参ります」
製品概要
製品名 |
ライブリバント®点滴静注350mg(Rybrevant® Intravenous Infusion) |
一般名 |
アミバンタマブ(遺伝子組換え) |
効能又は効果 |
EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 |
用法及び用量 |
カルボプラチン及びペメトレキセドナトリウムとの併用において、3週間を1サイクルとし、通常、成人にはアミバンタマブ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。 |
包装 |
7mL「1バイアル」 |
薬価 |
350mg 7mL 1瓶 160,014円 |
製造販売承認日 |
2024年9月24日 |
薬価基準収載日 |
2024年11月20日 |
発売日 |
2024年11月20日 |
製造販売元 |
ヤンセンファーマ株式会社 |
PAPILLON試験について
PAPILLON試験(NCT04538664)は、新たに診断された、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発のNSCLC患者さんを対象に、アミバンタマブと化学療法を併用した際の有効性と安全性を、化学療法群と比較し評価する無作為化、非盲検、第III相試験6です。本試験の主要評価項目は、盲検下独立中央評価により評価したPFS(RECISTガイドラインv1.1に基づく)です。主な副次評価項目は、全奏効率(ORR)、全生存期間(OS)、病勢進行までの期間(DOR)です。なお化学療法のみを行った患者さんは、病勢進行後、二次治療としてアミバンタマブ単剤療法を受けることが当該試験において認められました6。
NSCLCについて
世界的に見て肺がんは最もよく知られているがんの1つであり、すべての肺がんのうちNSCLCは80〜85%を占めます8,9。NSCLCの主なサブタイプには、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんがあります10。NSCLCにおける最も一般的なドライバー遺伝子変異は、細胞の増殖や分裂をコントロールする受容体型チロシンキナーゼであるEGFR遺伝子の変異です3。組織学的サブタイプが腺がんであるNSCLCの場合、欧米人患者さんの10〜15%、アジア人患者さんの40〜50%にEGFR遺伝子変異が認められます7,11,12,13,14,15。EGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はEGFR遺伝子 L858R変異は、EGFR遺伝子変異の中で最も一般的な変異です16。EGFR遺伝子変異を有する進行性NSCLC患者さんでEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の治療歴のある患者さんの5年生存率は20%未満です。EGFR遺伝子エクソン20挿入変異は、3番目に多いEGFR遺伝子を活性化する変異です4。実臨床におけるEGFR遺伝子エクソン20挿入変異を有する患者さんの5年生存率は8%であり、EGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はEGFR遺伝子 L858R置換変異を有する患者さんの19%と比べ低い値となっています17。
ライブリバント®について
ライブリバント®は、免疫細胞を介した作用によりEGFR遺伝子及びMET遺伝子を標的とする完全ヒト型二重特異性抗体です。米国食品医薬品局(FDA)が承認した検査によりEGFR遺伝子エクソン20挿入変異が検出された局所進行性又は転移性NSCLC成人患者さんにおいて、プラチナ製剤による化学療法の実施中又は実施後に病勢が進行した場合の治療のための単独療法として、米国、欧州のほか、その他の複数の国や地域において承認を取得しています7。
ライブリバント®はまた、FDAが承認した検査によりEGFR遺伝子エクソン20挿入変異が検出された局所進行性又は転移性NSCLC成人患者さんの一次治療として、化学療法(カルボプラチン及びペメトレキセドナトリウム)との併用について、米国や欧州で承認を取得しています18。2024年8月20日には、EGFR遺伝子エクソン19欠失変異又はL858R置換変異が検出された局所進行性又は転移性NSCLC成人患者さんの一次治療として、ライブリバント®とラゼルチニブの併用について、米国FDAから正式な承認を取得しました。また、MARIPOSA試験に基づき、ライブリバント®とラゼルチニブの併用について、販売承認申請(MAA)とタイプII適応拡大申請をEMAに提出しました。
MARIPOSA-2試験に基づき、オシメルチニブの投与中又は投与後に進行したEGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者さんを対象とした化学療法との併用について、欧州では2024年8月、米国では2024年9月に承認を取得しています。
国内では、2024年4月8日にMARIPOSA試験に基づき、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌に対するラゼルチニブとの併用療法について製造販売承認申請を行い、同5月31日には、MARIPOSA-2試験に基づく製造販売承認申請を行いました19,20。
ライブリバント®薬価収載前の無償供給について
先般実施していましたライブリバント®の日本における倫理的無償供給プログラムは、ライブリバント®の薬価収載に伴い、2024年11月19日付で終了しました
当社は、現時点で治療選択肢が極めて限られている「EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発のNSCLC」に対する治療の早期承認を要望されている患者さんや学会からの声11にお応えするために、本プログラムを厚生労働省の定める「保険外併用療養費制度」のもとで、2024年9月24日の製造販売承認取得以降実施していました。
Johnson & Johnson について
Johnson & Johnsonは、健康こそすべてだと考えています。ヘルスケアイノベーションにおける私たちの強みが、複雑な病を予防、治療、治癒し、治療をよりスマート化した、低侵襲なものに進化させ、一人ひとりの患者さんに合ったソリューションを提供することができる世界を築く力になります。Innovative MedicineとMedTechにおける専門性を生かし、将来の飛躍的な進化に向けてヘルスケアソリューションの幅広い領域でイノベーションを推し進め、人々の健康に大きなインパクトを与えていきます。
日本におけるJohnson & Johnson Innovative Medicine について
Johnson & Johnson Innovative Medicine は、米J&Jグループにおける医療用医薬品事業の名称です。日本では、1978年の設立以来、これまでヤンセンファーマ株式会社として、患者さんの治療に貢献する多くの医薬品をお届けしてきました。私たちは、アンメットニーズに基づく開発戦略のもと、注力疾患領域―がん、免疫疾患、精神・神経疾患、心・肺疾患、および眼疾患領域における学術および情報提供活動を強化しながら、私たちの薬剤を必要とする全ての患者さんが適切なタイミングでベストな治療を選択するための活動を続けています。私たちは、今後も医療の未来を切り拓き、日本の患者さんに革新的な医薬品をお届けしていきます。
Johnson & Johnson Innovative Medicineに関する詳しい情報はwww.janssen.com/japan/をご覧ください。また、www.facebook.com/JanssenJapan/やhttps://www.linkedin.com/company/jnjinnovativemedicine/をフォローしてください。
【本件に関するお問合せ先】
Johnson & Johnson Innovative Medicine
コミュニケーション&パブリックアフェアーズ部
E-mail: [email protected]